肘内障講習in正光寺保育園新座石神園

先日、正光寺保育園新座石神園さんで「肘内障について」の講習会をさせて頂きました。

開院後初の社外活動ということで、緊張と少しでも地域に貢献できればという期待の気持ちで臨みました。

園に入ると職員の皆様が温かく迎えてくださいました。また園長の笑顔を見て安心しました。

また機会があればお邪魔させて頂きます!

正光寺保育園新座石神園 さんの職員の皆様ありがとうございました。

最後に簡単に肘内障について説明させて頂きます。

肘内障とは?

肘の関節が少しはずれかかった状態=亜脱臼です。肘の関節は、上腕骨、橈骨(とうこつ)、尺骨(しゃっこつ)という3つの骨から構成されています。このうち橈骨の肘に近い部分(橈骨頭)は輪状靭帯(りんじょうじんたい)という靭帯によって押さえられていますが、幼児期には、頭骨頭の大部分は軟骨成分(やわらかい骨)であることや橈骨頭が相対的に小さいため肘の関節が伸びた状態で引っ張られると橈骨頭が輪状靭帯から抜けやすくなっています。                                 

以下のような状況の後に、片腕をだらんとしたまま動かさなくなる、というのが典型的な症状です。

・手を繋いでいて転びそうになった子供の腕をひっぱった。

・手をつないでいた子供が急に走り出した。

・子どもが転んで手をついたり腕をひねったりした。

・遊んでいて肘を打った。

・お友達に腕を強く引っ張られた。

特にダダをこねている際に無理矢理手引っ張って連れて帰る等の「引っ張る」という行為で起こる事が多いです。

肘内障にならない為に気を付けること

子供の親指が下を向いた状態で手を繋ぐと、前腕が回内(手のひらが下に向く)していると肘内障が起きやすい肢位になってしまいます。この繋ぎ方のまま子供が前に行く、後ろに行くなどするとより前腕がさらに回内します。この時に引っ張ってしまうと肘内障が発生しやすくなります。それを防ぐには子供の親指を上に向けて、自分の親指を握らせるようにすると前腕が回内するのを防ぐので、この状態で引っ張っても肘内障は起きることはありません。

子供の手を握る際は、一声かけて意識させてから握るようにしましょう! 

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